ある日ふとベランダに出ると室外機の裏からバサバサという音がして驚いた経験はないでしょうか。それはもしかすると鳩が巣作りを始めているサインかもしれません。私が実際に体験した鳩との戦いはまさにその小さな異音から始まりました。最初はただ休憩しているだけだろうと軽く考えていたのですがそれが大きな間違いでした。鳩は一度気に入った場所を見つけると何度も執着して戻ってきます。特に春先から初夏にかけての繁殖期には安全で雨風をしのげる場所を必死で探しているためマンションのベランダなどは格好のターゲットになりやすいのです。私の家のベランダも三方を囲まれており天敵であるカラスや猫から身を守るのに適した構造をしていました。最初に気づいたのは数本の小枝でした。風で飛んできたのかなと思い掃除して終わらせてしまったのですが翌日にはまた同じ場所に小枝が増えていたのです。これが巣作りの初期段階であると気づくのが遅れてしまったことが後の苦労に繋がりました。鳩の巣作りは執念深く一度巣ができると「ここは自分の家だ」という強い帰巣本能が働きます。私が本格的に対策を始めたのは朝早くから鳴き声で起こされるようになってからでした。ネットで調べると鳩は自分の糞がある場所に安心感を覚えるという習性があることを知りました。つまり糞を放置することは「ここは安全だよ」と鳩にメッセージを送っているようなものだったのです。慌ててデッキブラシと消毒液を用意し徹底的に掃除を行いました。糞には多くの病原菌が含まれているためマスクと手袋は必須です。乾燥した糞を吸い込むとクリプトコックス症などの感染症にかかるリスクもあるため水で湿らせてから拭き取るのが鉄則だと学びました。掃除をして綺麗にした後は鳩が物理的に着地できないようにする対策を講じました。手すりにはテグスを張り室外機の上には剣山のようなスパイクを設置しました。最初は忌避剤のスプレーも試しましたが効果は一時的で雨が降ると流れてしまうため物理的な遮断の方が効果的だと感じました。それでも鳩は数日間は様子を見にやってきましたが着地できる場所がないと分かると次第に姿を見せなくなりました。
ベランダの鳩の巣作り対策と初期段階の撃退法