夏から秋にかけて恐怖の対象となるスズメバチですが実は春先の四月から五月に適切な対策を行うことでその年の巣作りを劇的に抑制することが可能でありその切り札となるのがペットボトルを使った蜂トラップです。この時期に飛んでいる大きめの蜂は冬眠から目覚めて一匹で巣作りを開始した女王蜂でありこの女王蜂を一匹捕獲することは将来的に生まれてくる数百匹から数千匹の働き蜂と巨大な巣を丸ごと消滅させることと同じ意味を持ちます。トラップの作り方は非常に簡単で空の五〇〇ミリリットルペットボトルを用意し上部三分の一ほどの位置にカッターで二センチメートル四方の窓を二箇所から四箇所開けその窓の下半分を外側に折り曲げて蜂が入りやすく出にくい着陸台を作ります。中に入れる誘引液は酒と酢と砂糖を二対一対一の割合で混ぜたものが一般的ですがブドウジュースやカルピスを加えるとさらに効果が高まるとも言われておりこの甘酸っぱい発酵臭に誘われて女王蜂がペットボトルの中に入り込み液に溺れて出られなくなるという仕組みです。完成したトラップは直射日光を避けた軒下や庭木の高さ二メートル程度の位置に紐で吊るしておきますが子供の手が届かない場所を選ぶことと液が蒸発したら継ぎ足すことを忘れないでください。しかしこのペットボトル蜂トラップには運用上で絶対に守らなければならない重大なルールがありそれは梅雨入り前の六月上旬には必ず撤去するということです。六月中旬以降になると巣の中で働き蜂が羽化し始め女王蜂は産卵に専念するために巣から出なくなります。この時期にトラップを設置し続けると女王蜂ではなく大量の働き蜂を家の周りに呼び寄せてしまうことになり逆効果どころか危険極まりない状況を作り出すことになります。つまりトラップはあくまで越冬明けの女王蜂を狙い撃ちにするための春限定の予防策であり働き蜂が増えるシーズンには絶対に使用してはいけません。またスズメバチだけでなくアシナガバチやガなどの害虫も捕獲できますが稀に絶滅危惧種の昆虫や益虫であるミツバチが入ってしまうこともあるため必要以上に設置しすぎない配慮も必要です。捕獲した蜂は死んでいるように見えても針が動くことがあるため処理する際はトングなどを使用し液ごと土に埋めるか新聞紙に吸わせて燃えるゴミとして出します。もしトラップの中に生きたオオスズメバチが入っている場合は不用意に近づくと仲間を呼ぶフェロモンを出される可能性があるため夜間に殺虫スプレーを吹き込んで完全に駆除してから回収するのが安全です。春の週末に少しの手間をかけてトラップを作るだけで夏場のスズメバチ被害のリスクを大幅に減らすことができるこの方法はコストパフォーマンスに優れた非常に有効な防除手段ですが設置期間というルールを厳守して正しく運用することが成功の鍵となります。
春限定のペットボトル蜂トラップの作り方と設置の注意点