秋晴れの気持ちの良い日に洗濯物を干し夕方取り込もうとしたら茶色い平べったい虫がシャツに張り付いておりうっかり触ってしまった瞬間に強烈な悪臭を放たれたという最悪な事態に遭遇したことはありませんか。この茶色い臭い虫の正体はカメムシであり特に近年都市部や住宅地で大量発生して問題になっているのがクサギカメムシや外来種のキマダラカメムシといった茶色っぽい種類のカメムシたちです。彼らは春から夏にかけては屋外の草木の上で生活していますが秋になり気温が下がってくると越冬のために暖かい場所を求めて人家に集まってくる習性があります。白っぽい壁や日当たりの良いベランダそして温かい洗濯物は彼らにとって最高の日向ぼっこスポットでありそのまま洗濯物と一緒に室内に取り込まれてしまったり網戸の隙間から家の中に侵入してきたりします。カメムシの最大の特徴であり武器であるあの悪臭は彼らが危険を感じた時に脚の付け根にある臭腺から分泌する液体によるものでその成分はトランス‐2‐ヘキセナールなどのアルデヒド類であり自分自身の体さえも毒気で死んでしまうほど強力です。もし室内でカメムシを見つけても絶対に叩いたり潰したりしてはいけません。刺激を与えると即座に悪臭を放ちその臭いは壁紙やカーテンに染み付いてなかなか取れないからです。正しい対処法は刺激を与えずにそっと外に逃がすことでありティッシュペーパーを何枚も重ねて優しく包み込むか紙に乗せて窓の外へ誘導するのが理想的です。またはカメムシ専用の殺虫スプレーや凍結スプレーを使用するのも有効でこれらは臭いを出す暇を与えずに瞬殺したり動きを止めたりすることができます。ペットボトルを加工して作った捕獲器を使うのも手で口の部分を切り取って逆さまに嵌め込みその中にカメムシを落とすと這い上がれずに閉じ込めることができます。侵入を防ぐためには彼らが好む二ミリ以上の隙間を徹底的に塞ぐことが重要で網戸の隙間やサッシのレール部分窓枠の通気口などを隙間テープで埋めましょう。またカメムシは白い色や光に集まる性質があるため洗濯物を干す際はカメムシ忌避剤を吊るしたり夜間は遮光カーテンを使って室内の光が外に漏れないようにしたりすることも効果的です。ベランダでハーブ例えばミントなどを育てるとその香りを嫌って寄り付かなくなるという説もありますが効果は限定的です。秋の大量発生は一時的なものですが家の中に入り込まれると冬の間中暖かい部屋の隅で冬眠し春になると動き出すという長期滞在を許すことになります。茶色いカメムシを見かけたらそれは冬支度を始めた彼らの訪問の合図であり洗濯物を取り込む際の目視確認と隙間埋めという地道な防御策で臭いテロリストの入国を阻止しましょう。